メールをチェックした後、今日の予定を確認します。
私は西宮プラントで製造職を務めています。担当しているのは、主にローストビーフの製造です。まず、工場から届けられた肉の筋を包丁で取りながら、商品サイズに合わせてカット。その後、機械を使って焼きます。こうした製造工程を「ライン」と呼びます。製造だけでなく、ラインの管理も私の仕事です。製造の進捗確認や、品質チェック、改善活動を行います。品質チェックでは、注文通りのサイズに肉がカットされているか、機械の設定が間違っていないかなどを確認。人間の五感を使って品質を判定する官能検査も行います。実際に商品を味わって判定するのです。改善活動では、作業が効率的に行われるように、パートナー従業員たちの仕事の割り振りなどを考えます。
ピュアフードに入社したのは、大学時代のファミリーレストランでのアルバイトがきっかけです。私には4年間、厨房で包丁を握っていた経験があります。お客様の中には厨房に顔を見せて「おいしかったよ」と言ってくださる方もおり、厨房から見るお客様の笑顔から、心を込めて料理を作ることの喜びを味わうことができました。自分が「おいしい」と感動した食べ物を、自信を持って多くの人に届けたい。そんな願いを叶えてくれると確信した会社が、ピュアフードでした。また、日本ハムのグループ会社の中でも、製造から営業、販売までを自社で行っている点にも魅力を感じました。「食」に関するあらゆる業務に携われると思ったのです。
入社2年目のことです。愛媛プラントで製造職を務めていた時、新商品の立ち上げが行われ、私がラインを担当することに決まりました。その新商品を製造するには、小さな肉をさらに薄くカットしなければなりません。温度管理も難しく、非常に手間のかかる作業です。そこで私はラインを何度も組み替えるなど試行錯誤を重ねたのですが、社員やパートナー従業員たちの士気は下がる一方でした。私は自分のコミュニケーション力の足りなさを反省し、全員に商品の魅力、作業の目的や意義をしっかりと伝えたのです。その結果、全員の士気も高まって無事に納品し、目標としていた数字も達成できました。働く人たちの気持ちを汲み取ることがいかに大切かを改めて知る貴重な経験となりました。
私が勤務する製造2課は、幅広い世代の社員たちが協力して業務にあたり、和気あいあいとした雰囲気に溢れています。この理想的な環境で、ライン管理の大切さを始め、食品を製造するための基礎を学ぶことができました。さらに機械への理解も深まり、実際に触れることで肉の専門的な知識も得られたのです。「食」への興味が人一倍強い私にとって、日々、食品に関する知識が増えていくことが、やりがいになっています。そして、私が心を込めて作った数々の「おいしさ」が、多くの方たちに届いていると思うと誇らしい気持ちになります。これからは、製造現場での経験を活かし、開発職や営業職など他の職種で結果を残すことが目標です。
総合職には、北は青森から南は宮崎や鹿児島まで転勤があります。私は約3年間を愛媛プラントのある新居浜市で過ごしました。愛媛プラントでは、自社の商品である肉を使って、社員たちと海辺でバーベキューをしたことが心に残っています。転勤のメリットは、様々なプラントで働くことで、幅広い業務を経験できること。プラントには、それぞれの強みがあります。プラントの数だけ、スキルアップにつながるチャンスがあるのです。さらに、多くの社員と絆を強められ、人脈も大きく広がります。その土地ならではの旬のおいしさも味わえ、「食」に関する仕事の糧にできることもメリットのひとつです。
メールをチェックした後、今日の予定を確認します。
朝、係ごとに社員やパートナー従業員を集め、連絡事項を周知。
自分が管理を担当するラインの進捗状況や品質を確認します。
ラインに入って肉をカットするなど、実際に作業を行います。
現場で進捗確認などを行い、午後からの予定を社員たちと相談します。
社員食堂で食べます。ここの唐揚げが、おすすめです。厨房の人に頼んで、ご飯はいつも山盛りにしてもらいます。
製品が注文通りに作られているか実際に食べて確認。
コーヒーブレイクの時間です。
再びラインに入り、包丁で肉をカットしていきます。
担当ラインの製造を完了させた後、事務所でパソコン作業を行います。
自分で料理もしますが、社員たちとよくご飯を食べに行きます。